パリを訪れたら、有名美術館やモニュメントと同じぐらい押さえておきたいエリア。
それが世界遺産にも登録されているセーヌ河岸。
セーヌ川を攻略するには、やはりクルーズを利用するのが効率的です。
調べてみたら4社の船が行き交っており、比べてみると値段や船のスタイル、コースまでも各社の特徴がありました。
(料金、コースなどの情報は2017年9月25日更新)
パリ セーヌ川クルーズ
「パリのセーヌ河岸」は、フランスにあるユネスコ世界遺産のひとつ。首都パリを流れるセーヌ川の川岸のうち、シュリー橋からイエナ橋までのおよそ8kmほどが登録対象となっている。これには、中州であるシテ島とサン・ルイ島、および区域内に架かる橋も含まれている。
引用:(wikipedia)パリのセーヌ河岸
クルーズの中身は4社ともほぼ同じ遊覧コース。
世界遺産の対象地域を約1時間かけて巡ります。
まず、食事付きか無しかで迷うところですが、個人的にはこの2つは全くの別物だと思っています。
自分の経験ですが、食事付きは景色を楽しむ余裕がほとんどありません。
3回乗船しましたが、出発・到着時のエッフェル塔と前半の景色を細切れに思い出すのがやっとでした。
生演奏と食事だけなら、景色を楽しむことはできるかもしれませんが、ワインが入れば話も弾み…、所々でダンスを始めるノリノリの方々も…(実は結構このノリが楽しかったりします)
これはこれでオススメなのですが、今回は純粋に世界遺産を楽しむという目的に絞ってみました。
乗船料と提供しているサービス比較
各クルーズの違いは値段、船のスタイル、提供しているガイドの言語、運行時間、発着点。
注意したいのはサービスと値段が比例していないこと。
きちんと比較して自分の好みの船を選びましょう!
- コスパ重視⇒ヴデット・デュ・ポン・ヌフ
- バランス?⇒バトー=ムーシュ
2階席あり、日本語予約可能、料金もお安め - パリ・オープン・ツアーバスを利用される方は、batobusがお得
日本語予約可能、クルーズ2日券が実質9€ - 日本語ガイドは事前にダウンロードで十分
- 冬は防寒対策をシッカリ、夏も長袖・スカーフを!
2階は開放感があり気持ちい良いですが、思ったより風が強く寒い
ちなみに、この中に入っていない水上バスVoguéo(ヴォゲオ:wikipedia)
その先のパリをご堪能されたい方は、Navigo decouverteでも乗船できるので、通勤時間を避けてトライしても面白いと思います。
(2017年9月25日現在)
クルーズ | 料金 | 子ども | 無料:対象年齢 | お得 | 日本語 | 2階 | 夜景* | 備考・サービス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Vedettes du Pont Neuf ヴデット・デュ・ポン・ヌフ 公式サイト(英語) | 14€(現地購入) オンライン事前購入 “OPEN”Ticket: 9€(午前発) 10€(午後、夜発) “ADVANTEGE”Ticket 12€(時間・座席確定) | 7€(4~12歳) 5€(オンライン事前購入) | 4歳未満 | ◎ | × | ◎ | ◎ | オンライン事前購入での割引あり 午前中から混むことは少ないので値段優先であれば、オープンチケット の午前便がお得。 予約時は必ずOnline Bookingボタン上の「Discount for 10am to 12pm dep.」にチェックが入っているか確認(Total to be paid 9,00 €) スケジュールをシッカリ組んでいる方や、ハイシーズン(特に暖かい季節) の夜景目的の方は時間帯時間・座席が確保できる”ADVANTEGE” Ticket (12€)を利用された方が安心でしょう。 |
Bateaux Parisiens バトー・パリジャン 公式サイト(英語) | 15€ | 7€(4~11歳) | 4歳未満 | ○音声ガイド | △ | ◎ | 日本語音声ガイドあり(エッフェル塔出発便のみ) 現地でチケットの引換が必要になるが、PARISCityVISIONなら手数料 なしで日本語購入可能。 2階には上がれる船もあるが座席はない。 季節によってはイベントクルーズ(大晦日やパリ祭など)もあり。 | |
Bateaux-Mouche バトー=ムーシュ 公式サイト(日本語) | 13.5€ | 6€(4~11歳) | 4歳未満 | × | ◎ | ◎ | オンラインで日本語予約可能 | |
Batobus バトビュス 公式サイト(英語) | 17€(1日券) 19€(2日券) | 8€(3~15歳) | 3歳未満 | △※ | × | × | × | 特長は他のクルーズより大回りすること(自由の女神像など) ※他社のディナークルーズは同じ大回りコース 1日券であれば、日本語で予約可能(現地で要チケット引換) ※オープン・ツアー・バスを利用される方は、セットになったParis a la carte2日券(パリ・ シティー・ツアー券とセーヌ河)がお得(クルーズが実質9€) 9ヶ所の発着所から1日(2日)乗り放題となるが、1度一周すれば 満足してしまうため、”乗り放題”としての価値は低いかもしれません |
*夜景:営業時間を参考にしています
日本語音声ガイドがなくても
日本語の音声ガイドはバトー・パリジャンのみですが、他の船でも旅行サイトのコピーやガイドブックを片手に乗り込めば全然問題ありません。
(音声ガイドは結構ズレるので、そこまで期待しない方が良いかもしれません)
以前、ヴデット・デュ・ポン・ヌフに乗船した際、出航と同時に座席の前方にマイクを持ったコミカルなお兄さんが現れました。
コメディアン風で歌でも歌いそうな勢いでしたが、「右に見えるのがルーブル美術館・・・(フランス語)」と始まり、ちょっとビックリ(他の船は音声ガイドなので…)
満面の笑みがご機嫌なガイドは最後まで続き、愉快な雰囲気で幕を閉じました。
一緒にいた友人も「言ってる事分からなかったけど、超笑えたー!!」と満足げ。
意味が分からなくっても笑いは万国共通ですね。
セーヌに架かる橋や河岸の名所などについて掲載されているサイト
バトームッシュ・ジャポン「パリ 橋ものがたり」
こちらはバトー・ムッシュの食事付き遊覧マップ
(クルーズのみの場合は、紹介されている13、25、26は含まれない)
すごく分かりやすく書かれているので、予習にはモッテコイ
スマートフォンなら、Evernoteなどにオフライン保存してプチガイドにも
コースと発着所
近年、バトビュスに9つ目の乗船所が増えました(グレーのライン)
地図上では見辛いですが、西側の端は、バトビュス以外はビラケム橋の手前で折り返します。
また、食事付クルーズの西側折り返し点はバトビュスと同じく自由の女神(ニューヨークまでは行きません!)
東側は国立図書館まで遊覧します。
各アイコンをクリックすると詳細が表示されます
(見辛いですが、バトビュスとバトー・パリジャンの発着点が重なっています)
大きい地図を開く(スマホの方はこちらが便利です)
左上にある黄色い人を引きずり出して、道端に置くと画面が現場の景色(ストリートビュー)に変わります。
- 1 ~ 9 バトビュス
- P バトー・パリジャン(エッフェル塔出発便)
- M バトー=ムッシュ
- V ヴデット・デュ・ポン・ヌフ
船のスタイル
ガラス張りの1階建て
下の写真はバトビュスとバトー・パリジャン。
ヴデット・デュ・ポン・ヌフやバトー=ムッシュにも、少ないが1階建て仕様がある。
(※食事付きクルーズは全ての会社がほぼ1階仕様)
冬や雨の日はこちらがおすすめ。
天井までガラス張りなので、寒い船外に出なくとも景色が楽しめます。
両端や後部にオープンエリアがあるので、外の風を感じたい時は臨機応変に…
2階建てオープンエアー
下の写真はバトー=ムッシュ(エッフェル塔)とヴデット・デュ・ポン・ヌフ。
(季節や客数によっては1階建て&暖房完備も登場)
1階席も悪くはないですが、せっかくなら視界が広い2階がおすすめ!
ただし、夏でも風が冷たいのでストールやカーデガンをお忘れなく。
運行時間
ハイシーズン、オフシーズンの区切りが各社それぞれ、営業時間も違う事にビックリ!
普通、競合相手を意識して合わせたりするものですよね・・・。
取りあえず、最終便はどのシーズンでも22:00頃まで(バトービュス除く)あるので、夜景目的でも十分楽しめます。
出発時刻などは変わる可能性があるため、詳細については、各ページでご確認ください
さあ、どれにするか決まりましたか?
楽しいクルーズを!Bon voyage!