フランスに留学した時、担当講師の敬称が”mademoiselle”だったので、勝手に若い女性を想像。
教室に入ると、年配のゴージャスな女性がホワイトボードの前に立っていました。
明らかに年上の女性にマドモアゼルなんて呼びにくい!!どっちで呼ぶのが正解なのでしょうか…。
2007年まで事実婚だったフランソワとロワイヤル
© Marie-Lan Nguyen / Wikimedia Commons
基本マダムでOKだと思われ…
英語では”Ms.”という便利な敬称がありますが、フランスでは未だ女性の既婚・未婚を明確にさせます。
(公式文書だけでなく、銀行口座の開設申込などでも空欄では受け付けてもらえないそう)
左手の薬指を一々確認するわけにも行かないし(事実婚の人は付けていないし)、お店やホテルなどで声をかける時、どっちで呼ぶか困っちゃいますよね。
2007年の大統領選挙で、サルコジと一騎打ちになったSégolène Royalは4人の子持ちで当時は事実婚をしていたものの、戦略的独身状態だったので、戸籍上はマドモアゼルでした。
それでも、多くの取材陣からはマダムと呼ばれていたような気がします。
戸籍と実生活での敬称はイコールではないということ。
ちなみに、当時の事実婚のお相手、4人の子どものパパは次の大統領となるフランソワ・オランドでした(2007年に解消していますが…)
私の場合は、明らかに若い女の子(キャピキャピオーラ満載の若いと思われたいお嬢さん含む)を除き、マダムと呼ぶようにしています。
カフェやレストラン、ホテルではお願いするために声をかけることが多いので、気持ち良く動いていただくためにそうしています😋
マダムと呼ばれて不快感を表す女性は少ない気がします。
ちなみに、格式の高いレストランなどに行くと、20代でもマダムと呼ばれる確率が上がります(人によるみたいですが…)
それでもマドモアゼルと呼ばれたい?
以前、デパートのストッキング売り場で、どう見ても年配の淑女達に「マドモアゼール、これをまとえば更にセクシーになりますよーん」とセールストークを繰り返すムッシュに目を奪われました(某司会者のようなサービス精神!)
一見チョイ悪系の渋オジがマイク片手にデパートの1階を練り歩いているだけでも衝撃でしたが、オジさんがストッキングの売り込みをしている様子に度肝を抜かれました💦
日本人だったら、フェロモン駄々洩れの男性からストッキングをすすめられたら、その場から足早に立ち去ることでしょう…(もちろん私も!)
話はそれましたが、男性がこういう使い方するのは日本と同じですね(お嬢さんってヤツです)
もう一つ。
87歳で生涯を閉じるまでMademoiselle Chanelと呼ばれていたココ・シャネルの存在を忘れてはいけません。
彼女はマドモアゼルという敬称をこよなく愛していたそうです。
ちょっと前の話ですが、義理のママがパリで”マダム”と呼ばれまくって、半分動揺・半分喜んでいました。
いつもの”おかあさん”顔から、可愛い女性の顔が見え隠れ。
日本語に女性を淑女にする敬称がないことを、ちょっと寂しいと思った瞬間でした。