チップはいくら渡せばいいのか?CaféやBistrot、Brasserieの違いって何?
実は分かっているようで分かっていないフランスの飲食店のルール。
あの気取ったお店もハッピーアワーでお得に楽しめるかもしれません。ってことで、ちょっと調べてみました。
Pourboire(チップについて)
以前マティニョン通りのレストランMarketのギャルソンにチップはいくら位が妥当なのか質問したことがある。
彼曰く、実はフランスでは料金にサービス料15%が含まれているので、必要はないとのこと。
しかしながら、ギャルソンがとってもSympa(いい感じ)で満足したサービスを受けたと感じた時は合計額の5%~10%をチップで渡してあげると良いと教えてくれました。
※後日確認した所、パリ市のHPでも同じ趣旨の記載がありました
日本人はサービスが良くっても悪くっても律儀にチップを払ってしまいがちだが、本当に良いサービスを受けた時だけ支払えば良いらしい。
とはいえ、釣り銭でもらった細かい小銭(1€以下のcentime硬貨)などは受け取らず、そのまま置いていった方がスマートかもしれません(以前、現地在住者の方からアドバイスいただきました)
Café(カフェ)
朝は7時頃~の朝食から深夜まで営業している。
1日通しでコーヒーや軽食(サラダやサンドウィッチ)シッカリ目の食事までをカバー。
路面にテーブルを出している店が多い。
長居している客を追い出すこともないため、かなりゆっくりできる(⇔Salon de Thé)
« comptoir »(カウンター:ほぼ立ち食い) と « terrasses »(テラス)の2種類の料金があり、同じものを頼んでも店によって2倍前後の開きがある。
観光客は高くてもテラスにに座るのが無難な気がします。
常連さん達のコミュニティー(場所によっては閉鎖的)に入りたい方は立ち食いにチャレンジするのも良いかもしれません。
最近はハッピーアワーを導入している店が多く、18 時~20時までは2杯で1杯分の料金などの割引が行われている。
サンジェルマン界隈のLes Deux Magots(ドゥマゴ)やCafe de Flore(カフェ・ド・フロール)などが代表的。
写真はパリで現存する最古のカフェLe Procope(1686年創業)
歴史上の人物たちも常連だった由緒正しいお店です。
完全に観光客相手のため、値段も高く、カフェの条件には当てはまりません。
お料理もオーセンティック(フランスの伝統料理的)なものが多く、個人的には独自のカテゴリー『カフェ博物館』かなと思っています。
Bistrot(ビストロ)
“bistrot”には”vite(早い)”の意味があるらしく。Brasserieに比べると注文したものが早く出てくるらしい。
カフェと違って飲んだり喋ったりがメインではなく食べることがメイン。
ビジネスマンのランチや急いでいる人がよく活用しているらしい(現地語学学校の先生の話)
また、brasserieに比べると料理の専門性が低いと記載されている記事などもあった(le mondeより)
Café同様ハッピーアワーを導入している店が多い。
写真のようにビストロ・ブラッセリー(オマケい下はビールの銘柄)という看板を出し、垂れ幕にレストランと記載されているお店はどこに向かっているのか分からない。
何となくのルールはありながらも、厳密に線引されていないのが現実かもしれません。
Brasserie(ブラッセリー)
有名なシェフやクオリティの高いギャルソンがいたりして、カフェとレストランを足して2で割った感じ?
料金や雰囲気はレストランに比べるとリーズナブルだが、レストランの一つと分類されている記事もあった。
また、深夜まで通しで営業している店が多く、比較的いつでもシッカリした食事ができる。
Restaurant(レストラン)
営業時間が昼は12時~、夜は19時~である場合が多い。
値段が他の店より高く、星付きなどの格式が高めの店が多い。
予約が必要な店が多いので、行きたいレストランを見つけたら、予約したほうが無難。
Salon de Thé(サロン・ド・テ)
内装が比較的ゴージャスで、静かな雰囲気。
カフェと同じと思いがちだが、こちらはカップが空になれば10分だろうが追い出される(順番待ちが多い時は特に)
紅茶、コーヒー、デザート類がメイン(日本の喫茶店に近い)
Mariage Frères、Fauchon、Laduréeなどが代表的だが、各店ともブラッセリーやバー形式の店舗も存在する。
下はサンジェルマン・デ・プレのLadurée
朝食は普通にゆっくりできました。
Bar(バー)
夜はお酒類しかださない(日本に近い)が、朝は7、8時から朝食を提供する店が多い。
カフェ同様ハッピーアワーを実施しているお店が多い。
Crêperie(クレーペリー)
クレープ屋さん。とは言え、日本のそれとは違い、材料は小麦粉ではなくそば粉である場合はほとんど。
食事用のクレープやデザートクレープ、シードルなど。ブルターニュ地方の料理である。
ブルターニュ地方の玄関でもあるMontparnasse駅の近くに多い。
振り返ると、カフェ、ビストロ、ブラッセリーは曖昧なお店が多い気がします。
(ランチにフル回転している筋金入りのビストロも中にはあります)
それに比べ、サロン・ド・テの専門店とレストラン、クレーペリーは分かりやすいかもしれません。
いずれにせよ、美味しくいただけて、くつろげれば、どこでもいいですね😁